「聴こえ」について
「聴こえ」について
「聴こえ」について
年齢を重ねることにより、生理的機能の衰えで「聴こえ」が悪くなるのは、ある程度やむを得ないことです。
ですが、その原因が耳の機能の衰えではなく、何らかの病気の可能性もあります。
大切なことは、できるだけ早く耳鼻科を受診することです。
聴力検査について
「聴こえ」の状態を把握するために聴力検査が行われます。
痛みなどはまったくありませんのでご安心ください。
聴力検査は、オージオメータという機器を用いて行います。
ヘッドフォンやイヤフォンを装着して、低い音(125Hz)から高い音(8,000Hz)までの異なる周波数の音を聞きます。
音が聞こえたら、ボタンを押すだけの簡単な検査です。
この検査で、お客様が「聞き取れる音」と「聞き取れない音」を測定し、「聴こえ」の程度や耳の状態がわかります。
さらに、「音」だけでなく、「言葉」の聞き取りを調べることでより詳しく「聴こえ」の程度や状態がわかります。
言葉の聞き取りは「語音聴力検査」で行います。どのくらいの大きさの声が聞こえているか、言葉を言葉として聞き取れているかを測定します。
耳鼻科での聴力検査では、聞こえの程度や耳の状態のほか、自分の耳の弱点をカバーするための具体的な方法が分かるようになります。
難聴について
難聴は、高い音や小さい音が聞こえにくかったり、言葉をはっきりと聞き取れなかったり、その症状などさまざまです。
また、難聴の原因もさまざまです。
最も多い老人性難聴は、年齢を重ねるとともに進行し、根本的な治療は不可能です。
ゆっくりと「聴こえ」が悪くなっていくために、あまり自覚がなく気付いたときには日常生活に支障が出ることもあります。
そのため、できるだけ早く補聴器を使用することが重要です。
突発性難聴(ストレスや耳の病気、ウイルス感染などの説があります)は、安静にすることや、治療や投薬で改善される場合もあります。
また、スマホ等の普及により大音量で音楽を聴くことが原因の難聴も増えています。
先天性難聴は、生まれたときから聞こえにくいため、両親などの身近な人ができるだけ早く気付いてあげることが重要です。
いずれの場合でも「聴こえ」の問題は、ご本人はもちろん、ご家族や周囲の人たちにとって重要な悩みです。
難聴の程度について
【軽 度】聴力レベル 25~40dBの軽度の方
話しことばは聴こえても、ささやき声や言葉の末尾の子音のような小さな音が聴こえにくい場合があります。
【中 度】聴力レベル 40~70dBの方
標準的な音量で話している人の声は聴こえますが、話している内容を理解するのが困難です。文中の母音は聴こえても、子音が聴こえません。この場合、発話を文として理解するのがほぼ不可能になります。
【高 度】聴力レベル 70~90dBの軽度の方
標準的な音量で話している人の言葉がほとんど、または全く聴こえず、大きい音だけが聴こえます。車のクラクションのように非常に大きい音にも、健常な聴こえの人のように驚くことがありません。
【重 度】聴力レベル 90dB~の方
話しことばが聴こえません。非常に大きい音だけが聴こえ、最も大きい部類の音のみ、その振動を感じることができます。
※出典フォナック補聴器
みなせ補聴器センターでの聴力測定について
「みなせ補聴器センター」でも、補聴器の調整を目的とした「聴力測定」を行います。